2021年8月に開院し、リンパ浮腫の手術治療（LVA；リンパ管静脈吻合手術）と圧迫療法を中心に診療してきました。2023年3月には『複合治療ステーション』を増床し、これまでの治療に加え、リンパセラピストによる医療リンパドレナージができる部屋を増やし、リンパ浮腫で悩んでいるかたの治療選択肢を増やしてきました。

その結果2023年の治療件数としては、２６３肢７８５吻合のリンパ管静脈吻合手術（LVA）、４５３件の弾性着衣相談、２０２件のリンパドレナージを行いました。

これまで当院では、より多くのリンパ浮腫のかたの治療をしていくために、外来や手術の枠を増やす、増床するなどをして対応してきました。また、勤務するスタッフのレベルアップ、スキルアップのために、必要な資格の取得に向けた助成や教育体制の構築に取り組んできました。少しずつ結果も出てきており、これまでの勤務者も含めると資格取得者は、リンパ浮腫療法士の資格取得者４名、弾性ストッキング・コンダクターの資格取得者12名となっています。現在進行形で、資格取得に向け勉強しているスタッフも在籍しており、スタッフのレベルも着実に上がっています。

2024年の新しい取り組みとして、『リンパ浮腫療法士をもつ理学療法士による運動療法指導』、また『当院での治療や治療効果の発表』も継続していきたいと思います。

さらに、2024年は『LVA（リンパ管静脈吻合手術）のできるリンパ外科医を増やす』ことを目標とします。

大阪あべのリンパ浮腫クリニックでのLVA

　⇒【LVA】　リンパ管静脈吻合手術　【日帰り局所麻酔】　フル動画 – YouTube

LVAは体への負担も少なく効果を出すことができる非常にいい治療です。LVA先進国である日本国内でも、適切にLVAができる外科医は非常に少ないのが現状です。LVAができる外科医が一人いても手術ができる数は限られます。LVAができる外科医がもっと増えることで、恩恵を受けられるリンパ浮腫のかたも増えます。

そこで、LVAやリンパ浮腫治療に興味がある医師を募集します。まずは、クリニックの見学からしていただき、すでにリンパ管吻合手術の経験や技術があると認定されたかたには、実際に執刀していただくこともあります。

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リンパ浮腫診療では、医療者同士のつながりも重要です。リンパセラピストやリンパ浮腫診療に興味のある医師、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ師などの見学も随時受け入れています。

今年もリンパ浮腫で悩んでいるかたの、『生活の質 “Quality of Life”の向上』に貢献できるように適切な診察と治療を提供していきたいと考えています。

大阪あべのリンパ浮腫クリニック